住職の想い

現代における、「ふつう」のお寺。

皆様の生活の中にお寺の存在があることがふつうであってほしいと願っています。

妙秀寺は「ふつう」のお寺を目指しています。

「ふつう」とは いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。
他と特に異なる性質を持っていないさま。
一昔前、お寺は皆さまの生活の中に「ふつう」にありました。
しかし、現代においてはいかがでしょうか?
戦後、高度経済成長からバブル崩壊の流れの中で時代は変化し、価値観の多様化により、家族の形に代表されるように皆さまの生活の中の常識などが目まぐるしく変化しました。
そして、いつからか皆さまの心の中からお寺が遠ざかっているのではないでしょうか。
かつて、お寺は寺子屋であり、役場であり、教育や文化の中心でした。江戸時代に生まれた檀家制度と呼ばれる仕組みによって、お寺と地域の方々とは、強い結びつきがありました。
しかし、現代では地域の方々や檀家の皆さまと、お寺の関係性は価値観の多様化もあり、その距離感は変わってきています。また、少子高齢化、人口減少が進みお寺の将来自体が危ぶまれる時代となりました。

現代において皆さまの生活の中にお寺の存在があることは当たり前ではなくなりつつあります。
お寺の役割とはなにか。目的とはなにか。

仏教、法華経の教えは、誰もが逆らえない苦と向き合い、より良い人生を生きていくための方法を知ることにあります。
欲を満たすためではなく、迷いや苦しみ(不安)を取り除き、実り多き人生になるように正しい道を歩むことです。
皆さまの生活の中で変わってしまったものは何か。失われたものは何か。
妙秀寺では、縁ある皆さまに、価値観が多様化する時代においても、変わらない、失われない「ふつう」を提供します。

妙秀寺が考える4つの「ふつう」

供養

一.「ふつう」に供養ができる

今の自分があるということは、ご先祖さまが精いっぱい生きてくれた証であり、その命のリレーに感謝をしなければなりません。その感謝を表すこと、「供養」をすることができます。

祈り

二.「ふつう」に安心して祈れる

仏さまはいつもやさしい眼差しで私たちを見守ってくれています。
私たちも豊かに生活できるよう、健康でいられるよう、他人も自分も思いやりどなたでも安穏に生活が送れるよう、祈ることができます。

教え

三.「ふつう」に仏教の教えを学べる

仏教、法華経の教えは皆様の人生の道しるべとなります。教えを通して生き方を学び、自分を見つめ直し、心をみがくことができます。

実践

四.「ふつう」に実践(修行)できる場所

皆さまの仏道修行の場として、実り多き人生を歩むために学んだことを実践することができます。

住職紹介

日蓮宗長徳山 妙秀寺 住職 浅野 文俊あさの ぶんしゅん

昭和56年生まれ、身延山大学仏教学部卒業。
在学中 信行道場第二期修了、日蓮宗教師資格取得。
藤光山 法華寺の副住職を経て、
平成27年3月 妙秀寺第17世住職就任。